ひと夜船 清水みのる作詩 倉若晴生作曲  昭和25年10月

うわさ残してともずなといて

こよい名残りのひと夜船

さきは淡路か白浜沖か雨が

気になるかたしぶき

 

逢うたあの夜は別れの夜と

知ってかけたかうす情

どうせ浮草うき寝の鳥は

恋も涙も波の上

潮の岬を越えゆく頃は

男なかせの灯もみえる

心残りの又逢う日まで

いつのことやらひと夜船